京都のお茶教室 彩en香

京都のお茶教室 彩en香

日本茶インストラクター&フードコーディネーターとして「食生活でこころとからだを元気にしたい」という思いから始めました。京都でお茶を習ってみませんか? <ただいま準備中>

春の大茶会

今日は、宇治で行われた春の大茶会に行ってきました。

まずは茶名人が淹れる煎茶w

京都やましろ農協南山城村支店茶業部会 木野 正男(南山城村)さん。

第63回関西茶品評会にて、1等を入賞されたそうです。

とろりと甘くて、玉露みたいっ!

温度もすごく低くで抽出されていました。

もちろん2煎目も頂きました。

続いて、茶名人の抹茶。

てん茶の部門で、農林水産大臣賞を受賞された、

堀井七茗園の堀井信夫さんの抹茶です。

なんとテアニンが通常の2倍もあるとか!

ちなみに品種は、成里乃(なりの)というもの。

初めて飲みました!

濃厚ですが、苦味がなく、優しい甘みがふわっと口いっぱいに広がります。

おいし~!

次に茶の木人形研究家 田中正流氏の公演。

茶の木って硬いから人形に削るのは、結構大変なんだそう。

なので、今では専門に作られている方はいないのだとか。

茶の木の形はそれぞれちがって、節目などを利用して、かごをもたせてみたり、

横を向かせてみたり・・と作るので、同じものは作れないんだって。

昔は、お茶を幕府へ納めるときに、一緒に納めたもので、

茶の古木に感謝するために作られ、茶は根付くという意味から、

延命長寿や厄除け、幸福を招く縁起物として、

皇室や大名にまで愛されるようになった工芸品。

去年もこの展示はあったけど、表情までちゃんと見ていなかったなぁ・・。

改めて見ると、一体ずつ表情も違うので、なかなか興味深かったです。

続いて、上林記念館長の上林春松氏による、お茶壷への詰茶方法の講演。

茶壷って、茶葉だけが入っているのかと思っていました。

濃茶用の極上の銘柄の碾茶を袋に入れておいて、まず安い碾茶を壷にいれ、

それから袋にいれた極上の碾茶を入れ、また安い碾茶をいれるのだそう。

こうすることにより、防湿とクッションにしていましたが、安い碾茶もそのままだともったいないから、

薄茶用として飲むようになったんだとか。

また、蓋をしたあと、周りに紙を張って柿渋を塗って糊付けし、さらに上にも同様に糊付け。

その和紙の上に、茶師の印を押す。

もちろん中に入れた濃茶用の袋にいれたものも、

割印と、下部にも印をするのだとか。

さらに和紙を蓋にかぶせて、こよりで結びます。

この結び方にも通常の場合と献上の場合によって変えるようです。

これは、幕府のためのお茶であり、将軍が飲むものなので、

途中で開けられて毒がいれられたらだめなので、

そういうことがすぐわかるようにしているんだって。

御茶壷道中は明治に変わる前に廃れてしまったけど、

今でも、秋にやっていますね。

一度見て見たいです。

次に、茶名人のかぶせ茶を飲もうとしたら、前の組がはじまったばかりだったのと、

お昼になっていたので、ちょっと休憩。

そして、匠の館の抹茶を頂いてきました。

ここの淹れ方、とてもおもしろいんです。

抹茶にまず水を入れて溶くのは、前に聞いたことがあって、

ダマになるのを防ぐとのことだったんだけど。

今日改めて話をしていて、抹茶も高級茶なので、

熱湯で淹れるとアミノ酸より渋みが出てしまうから、

まず水でやるのがいいそう。

そして、もちろん抹茶は香りも大事なので、そのあとでお湯で点てると

よりおいしく、安い抹茶でも一ランク上の味になるのだそう。

そして、抹茶は、先にお菓子を、煎茶はあとにお菓子を食べるというけど、

これもなんでかなーと思っていたのね。

抹茶は粉末でそのまま葉ごと頂くから、お湯で浸出して飲む玉露よりも成分が濃いので、

先にお菓子を食べて、胃を落ち着かせてから飲むのだそう。

なるほどっ!

考えたこともなかったー。

私的には、玉露より抹茶のが飲みやすいので、

抹茶のが玉露より成分が濃いとか思ってなかった・・。

言われてみればその通りですよね。

またひとつ、勉強になりました!

そして、飲んだ後の茶碗に、

湯冷ましして淹れた煎茶を注ぎ、茶筅で泡立てて飲みます。

これは匠の館オリジナルだそう。

こうすると、茶碗に残った抹茶も飲めるし、茶筅もきれいになるからだって。

ふむふむ。

抹茶と煎茶と両方楽しめるというのもいいですね。

最後にようやく茶名人のかぶせ茶をば。

第46回農林水産祭の天皇受賞された下岡久五郎さんのかぶせ茶です。

この方、ずっとお話をされていたので、聞いてみたいなと思って参加してきました。

生産者ならではのこだわりとか、いろいろ聞けて楽しかったです。

かぶせ茶は、玉露と煎茶の間・・といってしまえばおしまいだけど、

一煎目は玉露、二煎目はかぶせ、三煎目は煎茶と味が楽しめるものとおっしゃって、なるほどーと。

古老柿(ころがき)は、京都宇治田原の名産で、

ヘタがついていないのが特徴。

また、千利休の頃から、食べられるようになり、

茶壷に塗ったり塗るのに使ったりなど、柿と茶はとても深いものなのだとか。

渋柿を甘くする方法が知られていない時代、

あるとき村に一人の娘が現れて、干し柿の製法を伝えた。

それが実は狐だったので、「孤娘柿(ころうがき)」と読んだというエピソードとか。

今日も楽しい一日でしたw

聞き茶が体験できなかったのが、残念。